?「さる・るるる」シリーズ第2弾。登場人物がさるだけなので、1作目より絵とお話はシンプル。
?「さる・へる」おなかがへる。「さる・でる」家を出て魚を「つる」、大根を「ほる」材料を「きる」、なべに入れて「にる」調味料を「ふる」。お皿に「もる」、得意げに体を「そる」でも、せっかく作ったお料理をのせたお皿を「わる」。盛り付けに「こる」など子どもがなかなか使わない言葉もユーモラスに表現しているのが楽しい。
???最後のページのさびしい背中が印象的。絵は2色刷りのシンプルなもの。がんばっていたり、得意げだったり、それぞれの表情がかわいいのだが、ずっと口を閉じていたさるが、お皿を割ってしまうところで、歯を見せてびっくりする表情が特にいい。「る」で終わる2文字のリズムは楽しい音楽のようで、言葉を覚えはじめた0歳児からの幼児向け。言葉遊びのきっかけになる親子で楽しめる本。(加久田 秀子)